あなたは人生をどう歩むか
あなたは、人生をどう歩むか
これは、本のタイトルです。
中央公論新社刊 千本倖生著 「あなたは人生をどう歩むか」
です。
この本は、私が探し出したのではなく、お世話になっている会計事務所 髙井会計の高井会長から頂いたものです。
千本さんは、私も知らなかったのですが、KDDI創業者の一人で、イーアクセス、イーモバイルの起業を果たした人です。
たしか、京セラフィロソフィの中に「あるNTTの技術者との出会いが、第二電電の創業を飛躍的に加速させた」という件が出てきます。
稲盛塾長に確認したわけではないのであくまで推測ですが、「NTTの技術者」というのが千本さんではないかと思うのです。
刊内でも第二電電に入った時も取締役技術部長という役職をもらって、創業の主要メンバーの一人になっています。
さて、内容ですが、やはりいくつもの事業を起業されただけあって次元が違う世界観や人脈をもっているなと感心させられます。
しかし、起業というだれもしたことがない事業に取り組む姿勢には、共感できます。
企業経営には、覚悟がいります。できないものをできるものに変えていかなくてはなりません。
そして、どうやって変えていくか。それは、行動しかないのです。
その行動をしていくには、覚悟が必要なのです。
この覚悟が、なかなかできない。
この事業によって、世の中の役に立つ、世の中を変える、という覚悟は、きれいごとで、口先では言えてもそれを生き方までに昇華している人が本当にどれほどいるでしょうか。
実は、あまり大きな声では言えませんが、私もその一人です。
つまり、口先だけの野郎です。密かに、世界を変えるような事業はないかと探しています。
しかし、なぜそんなことに関心を持ったか。
あるときに、日本人ほど保守的で世の中のために働こうとか、世の中を変えようという志を持たない国民は世界でも稀だと気づいたからです。
日本の多くの経営者は、目標を持っていません。現状維持をひたすら守ろうとします。
私の感覚から行くと、なんのために経営してるの?
という感じです。食べるため?自分が食べるために社員を雇ってるの?
がんばるということをしないのです。
食べるためにがんばることも大変なことくらいわかっています。
しかし、人が仕事をする上で食べるためだけに頑張るという事は、最低のことで、生きるために生きるというだけで、そこからは、その人の意志が伝わってきません。
人生は、暇つぶしではないはずです。
私たち日本人は、先人が作り上げた人類の英知を謳歌できる環境にあります。
しかし、人類の英知を浪費するだけで生み出すことをしなければ、やがてはそれを食いつぶし、自滅してしまうでしょう。
世界でも日本だけが、これほどの少子高齢化になっています。
先進国でもほぼ日本だけです。
それはなぜでしょうか。
私には、我々日本人が将来を食いつぶし現状を維持することに躍起になっているようにしか思えないのです。
そんな国に未来はない。
ちょっと景気が良くなって浮かれてきているようですが、抜本的に何も変わっていない。
知らないことをやろう。昨日と同じことを今日はやらない。そういうことを意識して、社風にして行きたいと思っています。
どのタイミングで世界に出るか、狙っています。