未来は、今日の延長線上にはない。
いつも気にかけていることです。
新しいこと知らないことをやるのに躊躇してはいけないということです。
私はもともと大工でした。
しかし、ある時営業をしなくてはいけない状況になりました。私が、大工になった一番の理由は、仕事をしていれば人と話さなくてもよいだろう、ということでした。
大変内気で人と話すことが嫌いでした。本当は、人が嫌いでした。
しかし、必要に駆られて営業をやるしかなかった。
そして、今の当社があるのです。
あの時大工という仕事だけに固執していたら今の当社はなかったでしょう。
バイオテクノロジーと言われるものがあるのをご存知でしょう。
バイオというと生物学ですが、生物学特に細胞学をずーっと極めていくと遺伝子に突き当たりました。そしてその遺伝子を解明するには、様々な薬品や酵素を使うテクニックが必要でした。
それは、化学の分野です。つまり、現代生物学は、化学の技術が使えないとできないのです。
現代の仕事の多くは、そのように多岐にわたる分野のノウハウや技術が必要とされています。
しかし、日常の仕事の場合、「これは私の仕事ではない」と公然と言う社員や従業員がいます。
未来は、今日の延長線上にはないのです。
もし、生物学者が、化学で使うテクニックを私の仕事ではないと言ってあきらめていたら、現在のバイオテクノロジーはなかったのです。
私たちの未来は不確定です。
その不確定な未来を確定した現在で計ることはできないのです。
つまり、絶えざる変化、絶えざる挑戦が日常的に必要ということです。つまり、自らが変化するということです。
当たり前のことですが、これを理解できている人のなんと少ないことか。
当社では、「これは自分の仕事ではない」ということを、禁止しています。
なぜなら、その人の未来は、自分の仕事ではないといった物で開けていくかもしれないからです。
私のように。