これからの家は、冬を考えて
しかし、暑いですね。この殺人的暑さは、いつまで続くのでしょうか。
この暑さは、自然災害だと言っていましたが、これで何人もの人が死ぬなら、やはり災害ですよね。
災害の概念を変えなくてはいけませんね。
さて、そこで家づくりトピック。
日本の家は、古来夏を基準にして考えています。
風通しのしやすい、開け広げられる窓や深い軒、また木を植える庭は、すべて夏の涼のために考えられたものです。
というより、江戸時代の日本の夏の気温は、25度くらいまでしか上がらず、風通しを確保し、日陰を作ることができれば、むしろ快適だったようです。
しかし、現在は、夏には、エアコンがあり、暑い中でも室内にいれば快適な空間を作ることができます。
それよりも問題なのは、ヒートショック症候群です。
住宅内で、年間17000人もの人がなくなっているのです。
本来、人を守る家がある意味凶器になっているのです。
それは、温度差です。
では、寒い東北や北海道の方がなくなることが多いのでしょうか。
いえ、比較的暖かい地域でのヒートショックの事故が多いのです。
冬の北海道や東北に言った経験がある方ならわかると思うのですが、北海道や東北の地域の家の中は、家中じゅう暖房が効いていて寒くないのです。トイレも暖かいのです。
それはなぜか、北海道や東北の寒さは、侮ると死ぬとみんな知っているからです。ですから、家の中は、どこでも快適なようにガンガン暖房がしてあります。
しかし、それ以外の地域では、そのような意識はありません。
冬は、リビングは人が多く比較的しっかり暖房してありますが、トイレや洗面に暖房がかけてある家は、まずありません。
そのため年配の方が、リビングからトイレや洗面に出るとヒートショックを起こし亡くられてしまいます。
なので、現代の家づくりは、冬を考えて行う必要があるのです。